台北の見どころ
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- 台灣同志遊行2019(台湾LGBTプライド)
- 台北では、毎年10月下旬にゲイ・パレード「台灣同志遊行」が開催される。16回目の2018年には13万人以上が参加し、台湾のみならず国外からもLGBTの当事者や支援者が集まるアジア最大級のイベントにまで成長した。日本からも台灣同志遊行に合わせて訪台する方も多いだろう。 2019年は台湾でアジア初の同性婚が認められた記念すべき年。例年以上の盛り上がりが予想される。スローガンは「 Together, Make Taiwan Better(一緒に、台湾をより良く)」。LGBTの権利を訴えてきた過去から一歩踏み出している。 2019年は10月26日(土)に開催決定! 第17回目となる2019年は10月26日(土)の開催が決定した。集合場所の台北市政府廣場では12時からブース出展やパフォーマンスが始まり、13時30分から行進スタート。市の中心を東西に結ぶ大通り・忠孝東路を西進し、ゴールとなる凱達格蘭大道(景福門圓環近く)を目指す。凱達格蘭大道の特設ステージでは16時30分からパフォーマンス披露がある。 去年までとは時間・場所・ルートが異なるので注意。スタート地点の会場となる台北市政府廣場へは、MRT板南線・市政府駅またはMRT淡水信義線・台北101/世貿駅から徒歩で行ける。 パレードへの参加は自由で、事前登録や参加費は必要ない。当日、開催時刻に合わせて会場に行けばいい。ただし年々参加者が増加しているため、何らかのルールが設けられる可能性はある。できれば余裕を見ての到着が好ましい。 台灣同志遊行は普段着で歩く人もいれば、練りに練った衣装を用意する人もいる。また、行進中にパレードに加わったり離脱しても特に注意されないので、自分のペースで参加できる。 パレードのルート図。 関連イベントも多数開催 パレード期間中、台北の街はゲイで溢れかえる。それに合わせて様々なゲイ関連のイベントが開催される予定だ。 まずは「台北レインボーフェスティバル」。西門町のシンボル的存在・西門紅楼前の広場にゲイ・フレンドリーなブランドが多数出店する他、特設ステージではダンスや歌唱、太鼓演奏など様々なショーが開催される。夕方からはDJやパフォーマーが登場しショー・タイムとなる。無料のイベントなので気軽に立ち寄れるのがうれしい。パレード終了後、そのまま流れる人も多いと予想。 台北レインボーフェスティバル 日時:2019年10月25日、26日、27日 13時〜21時30分日※25日のみ15時からスタート 場所:西門紅楼 ハッテン派は、アジア最大級のゲイサウナ「ANIKI」で開催されるフォーム(泡)パーティは外せない。桁違いの量の泡を作り出すマシンがフル稼働し、店内は光と音の坩堝となる。他にも魅力的なイベントが開催される予定。なおパレード前後となる10月25日と27日にも大型イベントを開催予定。 ANIKI Foam Party 日時:2019年10月26日 21時〜 場所:ANIKI クラブ好きにおすすめなのは「Formosa Pride」と「MEGA Taipei Pride」。どちらも国内外の有名DJやGoGoボーイを集結して開催される巨大イベントだ。会場は直前まで案内されないが、チケットはインターネットで事前購入が可能。すでに売切のパーティも出ているので、参加を決めている方はできるだけ早く申し込もう。また、台北の人気ゲイクラブ「G*star」でもスペシャルイベントがある。 Formosa Pride 日時:2019年10月24日〜27日 場所:直前に案内される MEGA Taipei Pride 日時:2019年10月25日、26日 場所:直前に案内される G*star 日時:2019年10月25日〜26日 場所:G*star また西門町の人気ゲイバー「HUNT」でも露出度の高いイベントが開催される。10月25日は短パン(下着は脱ぐ)、26日はアンダーウェア、27日は小タオルが店内でのドレスコードとなる。 HUNT 日時:2019年10月25日〜27日 場所:HUNT
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- 台北のゲイマッサージ
- 台北には、しっかりした設備で本格的なマッサージを受けられるゲイマッサージ店が多い。日本より料金が若干安いこともあり手軽に受けやすい。台北のゲイマッサージ店リストを確認のこと。 まずはホームページをチェック マッサージ店のホームページには、コースや料金、スタッフ紹介などが掲載されている。中国語と英語の他に日本語のホームページを用意している店もある。コース内容(店によって趣向が凝らされている)で選んでもいいし、スタッフで選んでもいい。 予約を入れる 気に入った店を見つけたら予約を入れよう。ホームページにある予約フォームか電子メール、LINEなどで予約する。希望日時、コース、スタッフの指名(希望がある場合のみ)を伝えるのが一般的。ホテルへの出張サービスが可能な店もある。返信は英語でくることが多い。 予約せずに直接店に行くこともできるが、その場合、スタッフは選べないことがほとんど。また、待たされたり、○時間後にまた来るように言われたりすることも覚悟しておくこと。 マッサージを受ける スタッフと顔合わせをし、個室へ案内される。シャワーを浴び、施術台に横になったらマッサージ開始。あらかじめ指定したコース内容に沿ってマッサージが進められる。 性的サービスは任意 ゲイマッサージ店と言っても提供するサービスはあくまでマッサージが主体。性的サービスはコースに含まれていないし、店側はいっさい関知しない。マッサージの成り行きやスタッフとの交渉で付加サービスとして提供されることがある、程度に考えておこう。内容も、手での奉仕からもっと激しいことまで多様な報告がある。 基本的にチップは不要 台湾にはチップの習慣はないので基本的に不要。ただし特別なサービスを受けたと感じたら、若干でもチップを渡すと喜ばれるだろう。
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- 台北のゲイホテル
- ホテル選びは旅の楽しみのひとつ。立地や予算、旅のスタイルに合わせて最適な滞在場所を探すことになるが、台北には「ゲイホテル」という選択肢もある。 ゲイホテルの特徴 ゲイホテルの最大の特徴は、宿泊客ほぼ全員がゲイであること。ホテル内で自分のセクシャリティを隠す必要はなく、館内全体が出会いの場とも言える。また、現地で知り合った男を連れ込むにも人目を気にする必要がない。ゲイアプリを開くと同じホテルの宿泊客がぞろぞろ出てくることもざら。ホテルスタッフもゲイまたはゲイフレンドリーなので、仲良くなって現地のゲイ情報を教えてもらうことも。 台北には、Gs HotelとInnTouchという2つのゲイホテルがある。どちらも個室は狭く、シャワーや洗面所は共同のホステル・スタイルだが、その分、リーズナブルな料金で宿泊できる。その他、西門町にはIslandというゲイフレンドリーなホテルがある。オーナーもスタッフもゲイなので気兼ねなく利用できるのがメリット。台北一のゲイタウンのど真ん中にあり、ゲイ観光の拠点としても便利なホテルだ。 シャワールームは出会いの場。ジャクジーがあったり。ジムがあったり。 アジアでも数少ないゲイホテル ゲイ旅行者にとって魅力的なゲイホテルだが、その特殊性から数は多くない。アジア全体を見渡しても、台北の他にはタイとカンボジアに数軒あるのみ。貴重な存在と言える。台北を訪れたら、一般のホテルでは味わえないゲイホテル滞在を体験してみては。
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- 台北のハッテン場事情
- 2019年6月現在、台北には8軒のハッテン場(ゲイサウナ)がある。ゲイシーンの盛りあがりに比べると数が少なく感じるかも知れないが、一軒一軒の規模は日本のハッテン場よりも大きく、より多くの来客に対応する。店によって集まる客層の傾向はあるものの、厳格な入場制限はなく、若者がメインのハッテン場に熟年がいたり、またその逆も珍しくはない。行きたい場所に行ける寛容さが台湾らしいと言えるだろう。 おおまかに分類すると、若者が多いのはANIKI、熟年が多いのは漢士と大上海、その間にSoi 13 inやXL CLUB、I/Oがある。 入店の流れ 受付で入場料を支払い、タオルとロッカー鍵を受け取る。店によってはコンドームとローション(台湾では「KY」と呼ぶのが一般的)も一緒に渡される。靴は入店時に脱ぐ店とロッカーで脱ぐ店があるが、どこも内と外の境が日本ほど厳格ではなく曖昧だ。 服を脱いだらまずは風呂場へ。風呂場の充実度は店によって差があり、シャワーのみの場所から、ドライサウナやスチームサウナ、大きな浴槽を備えた場所まである。シャワーは日本の銭湯と同じように仕切りがなく、そこで他の客をチェックしたりアプローチを仕掛けるチャンスもある。 なお、ほとんどの店でトイレにアナル洗浄用のホースが設置されているので、アナルセックスしたい場合もホテル等で事前準備する必要はない。 店内での過ごし方 店内では裸にタオル巻き、またはアンダーウェアで過ごすのが一般的。ただし、ANIKIやI/Oでは定期的にイベントが開催されていて、ケツワレなどを着用する日もある。 誘い方は日本と大差なく、目線を投げたり、すれ違いざまに相手の体に触れることで好意を伝える。台湾人はシャイが多く、特に若い人が積極的にアプローチしてくることは珍しい。チラ見してきたり、後ろから付いてくるなどのサインを見逃さないようにしたい。相手の体に触れ、相手も触り返してくれたらOKの合図。個室に入ってあとはご自由に。 また、ANIKIとXL CLUBにはジム施設がある。一般的なフィットネスクラブと比べると見劣りするものの、バーベル、ダンベル、複数のマシンが設置してあり、旅行中の運動不足解消やハッテン前のパンプアップにはもってこいだ。 タチ・ウケの区別 日本とは異なりキーバンドの位置でポジションを示すルールは浸透していない(I/Oではタオルの色でタチ・ウケ・リバの判別が可能)。 相手のポジションの見分け方としては、タチは歩き回って相手を探したり、積極的に誘う傾向がある。一方、ウケはあまり動き回らず誘われるのを待っていたり、誘う場合も強引にではなく優しくタッチしたりといった具合だ。その他、肛門まわりの毛を処理しているのはウケに多く、お尻を鷲掴みしてくるのはタチに多い、などもご参考に。 ちなみにタチは「Top(または1)」、ウケは「Bottom(または0)」、リバは「Both」と呼ぶ。 おすすめの時間帯 台湾のハッテン場が最も賑わう時間帯は、平日は夕方〜22時頃、週末は午後〜深夜、日曜は午後〜21時頃。日本と変わらない。 なお最近、ANIKIとSoi 13 inはそれぞれハッピーアワーを始めた。どちらも18時30分から19時30分の間だけ入場料が200台湾ドルと大幅な割引になるため狙って来る客は多い。ちなみにSoi 13 inは台湾人だけ、ANIKIは台湾人とプラチナ会員(国籍は関係なし)が割引対象となる。
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- ゲイだらけの温泉へ
- 台湾は土地柄、温泉が多い。そして裸になるところゲイが集まる、と言われるとおりゲイばかりの温泉がある、それも台北の近くに。 半日あれば充分 温泉までは、地下鉄+バスまたはタクシーで行くことができ、半日もあれば存分に湯(と男)を堪能して台北市内へ戻ってくることができる。 時間がない場合は市内からタクシーを使ってもいい。台北駅から片道約350元。 ゲイが集まる皇池 ゲイ温泉として有名なのは皇池。かつては、ゲイ温泉の代名詞・川湯温泉(2015年改装)、ゲイ専用を前面に打ち出した皇鼎金尊爵會館(2018年閉店)など複数の温泉が存在したが、2019年現在、ゲイが集まると言えるのは皇池のみ。 しかし皇池もあくまで一般の温泉なので、他の客の迷惑になる行動は慎むこと。温泉内にハッテンしやすい場所があるわけではなく、湯を楽しむことがメインとなる。気に入った相手がいたら誘って他の場所で。 かつての面影はない川湯温泉 川湯温泉はかつてゲイの集まる代表的な温泉だった。しかし、2015年の改装でスチームサウナがガラス張りになり、照明も明るくなったことでハッテン行為がしにくくなった。また、スタッフが定期的に見回りを行い、いかがわしい行為に目を光らせているとの情報もあり、ゲイ客は激減した。過去のスチームルームでの派手な行動を期待して行くと肩すかしを食らうだろう。 タオルは持参、荷物は最小限で タオル類は温泉受付で買うこともできるが、基本は持参する。またコインロッカーは小さく、旅行バッグなど大きいものは入らないので、最小限の荷物だけを持って行こう。 温泉へのアクセス MRT 石牌駅からタクシーで約150元。台北駅からタクシーで約350元。 バスを利用する場合、MRT 石牌駅からバス508路、536路(大同之家行)または535路(六窟行)に乗り、「行義路(四)駅」で下車。下車後、徒歩数分。
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- 台北一のゲイタウン・西門町
- 西門町(シーメンディン)は「台北の渋谷・原宿」とも呼ばれる若者文化の発信地。たくさんのショップや飲食店が建ち並び、夜遅くまで人々で賑わっている。実はこの西門町はゲイバー、ハッテン場、ゲイショップ、ゲイマッサージ店が集中する台北一のゲイエリアでもある。 バーやショップが並ぶ西門紅樓 西門駅の1番出口を出ると、日本統治時代に建てられたレンガ造りの建物「西門紅樓(レッド・ハウス)」が見える。その脇にはゲイ向けのショップやオープンカフェ、バーなどが軒を連ねている。夜になると大勢のゲイが集まり歓談する様子が見られる。 オープンバーに入りたいけれどアルコールは飲めない、という人には「小熊村」がおすすめ。コーヒーや紅茶、ソフトドリンクなどの飲み物を豊富に用意している。 なお紅樓自体は一般向けの施設なので、ノンケや女性も多く訪れる。オープンバーにも一般客が流れてくるのだが、お互い気にしないのが台湾流のようだ。 夜にはライトアップされる西門紅樓。紅樓にひしめき合うゲイ向けショップ。 周辺にはハッテン場、マッサージ店、ゲイホテルも 紅樓の外にもハッテン場、ゲイショップ、マッサージ店、ゲイホテルなどが点在している。それぞれのスポットがレインボーフラッグを掲げていたり、大きな看板を出していたりと、日本に比べてはるかにオープンな雰囲気。ゲイ旅を満喫するなら、西門町周辺で宿を取るのがお薦めだ。 街角にはゲイサウナの大きな看板も。 西門紅樓へのアクセス MRT 西門駅の1番出口を出て目の前の信号を渡るとすぐ。