シンガポールの見どころ
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- ゲイ旅アワード2023
- 2023年、コロナ禍を経て再び気軽に行けるようになった海外。記録的な円安という逆境にも関わらず、多くのゲイが久々の海外旅行を楽しんだようです。そんな今年、ゲイ旅に寄せられた感想と評価から特に人気だったゲイスポット・ベスト10をランキング形式で発表します。(集計期間:2023年1月1日〜12月10日) 都市別で見ると台北とバンコクからそれぞれ4店舗がランクインと相変わらず人気の旅行先を二分しています。業種別で見ると何と8店舗がゲイサウナ(発展場)と他を圧倒。手軽な料金で現地ゲイと(裸の)交流ができるゲイサウナ人気は今後も続きそうです。 ランキング発表 10位 DREAM BOY ゴーゴーバーはバンコクのナイトライフに欠かせない定番娯楽。今年は唯一「DREAM BOY」がランクインしました。知名度、店の規模、ボーイの数、ショーの質、どれをとってもバンコクを代表するゴーゴーバーと言えます。 9位 NADAM Spa ベトナムだけでなくアジアの中でも異彩を放つゲイサウナ。ホーチミン市の郊外にあり、独特の世界観を持った店内は訪れたゲイに強烈な印象を残します。 8位 Sauna Mania バンコクの定番ゲイサウナ。観光地シーロムからのアクセスも便利で、いつ行っても人がいる安心感があります。設備は老朽化が進んでいますが、大浴槽ができるなどアップデートもされています。 7位 皇池 台北郊外にある天然温泉。露天風呂で良質な湯を楽しみながら目の保養もできます。ゲイに人気ですが、あくまで一般施設なのでハッテン行為は禁止。 6位 KRUBB Bangkok バンコク最新鋭のゲイサウナがランクイン。気の利いた店の造りや過激なパーティで特に若い層のゲイの心を掴んでいるようです。週末のイベントは要チェック。 5位 XL CLUB 台北の発展場。集客数こそ大型ゲイサウナには及びませんが、ガタイ系が集まる穴場として定評があります。本格的なジムや屋上の日焼けスペースなど他店にはない設備も魅力。 4位 39 Underground Sauna バンコクのローカル色の強いゲイサウナ。ノリの良さ、淫乱さは今バンコク随一との声も。店内では乱れに乱れたとの感想が多数寄せられました。 3位 SHELTER ソウルのガタイ系ハッテン場。入店基準が厳しく、入場できなかったとの報告も複数あります。日頃の筋トレの成果を確かめられるかも? 2位 Prime Spa 台北の人気ゲイスパがマッサージ店として唯一のランクイン。マッサージボーイの質、サービス内容、ともに高い評価を得ています。 1位 漢士 台北の老舗ゲイサウナが堂々の一位。2022年に移転、全く新しい施設として再出発し若い客層の獲得にも成功しました。早くも台北の定番ゲイサウナとなっています。
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- シンガポールのゲイサウナ選び
- 2023年現在、人口500万人強のシンガポールには4軒のゲイサウナ(ハッテン場)があり、その全てがチャイナタウン周辺に集まっている。 シンガポールのような国際的な大都市に4軒しかないのは意外に感じるかもしれない。これは長年、同性間のセックスが違法(通称・ソドミー法。2022年に撤廃)だった影響だと思われる。その代わり一軒一軒の規模は大きく、サウナやジャクジーなどの温浴施設、ジム、カフェ、そしてもちろん巨大なダークゾーンなどどこも設備は充実している。 入場料について シンガポール在住者は最初に会員登録することで曜日や時間帯によって入場料の割引を受けられるが、旅行者には入会資格はなく、全員、会員より割高な「ビジター料金」を支払う必要がある。 ちなみにビジター料金を一番安く設定しているのはShogunで12 SGD、逆に最も高いのはKeyboxの22 SGDだ。これほど料金差があるとついつい安い店を選びたくなるが、店ごとに客層は大きく異なるので、本記事と各ゲイサウナのクチコミを参考に自分に合った店を見つけてほしい。 各サウナの客層 シンガポールの人口の70%以上は中華系だが、マレー系やインド系も暮らしているし、タイやマレーシアなど近隣国からの旅行者も多い。ゲイサウナにも様々な人種の男たちがやって来る。外国人だから、という理由で周囲から浮く心配は全くない。 浮くことがあるとすれば、店の客層とのミスマッチのほうが可能性は高い。どのゲイサウナも明確な入場制限は設けていないが、店によって集まる客層は異なり、年齢や体型によって棲み分けができている。ここで各店ごとのメインの客層を見ていこう。ちなみにカッコ内はビジター料金だ。 Keybox:シンガポール最大級の広さを誇る施設で、客層も最も幅広い。年齢層は20代~40代、体型は普通体型を中心にオールジャンルだが、極端な肥満体型は見ない。(22 SGD) 天門:Keyboxと並びシンガポール最大級のゲイサウナ。ガッチリ、ムッチリ、ポッチャリ、デブといった肉付きの良い客が主で、熊系やゴリラ系の人気も高い。年齢層は20代~50代前半まで。(15 SGD) Hook Club:スリムから細マッチョがメイン。引き締まった筋肉質が最もモテ筋となる。年齢層も若く、20代~40代前半まで。(17 SGD) Shogun:シンガポールで一番の老舗で、客の年齢層も40代後半以上がメインと最も高い(老け専の若者もいる)。体型はオールジャンル。(12 SGD) Keyboxは安定した集客力があり、かつ普通体型でも楽しめる多くの人にお薦めできる選択肢だ。ただし高額な入場料がネック。もし他のゲイサウナの客層にピンと来たなら、そちらを選んだほうが楽しめる場合もある。とくに天門はサウナやジャクジー、ジムなどの設備が充実していて集客力も申し分ない。 コンドームとローション シンガポールのゲイサウナでは無料のコンドームとローションを配布している。品質や銘柄にこだわりがなければわざわざ持参する必要はない。 宿代わりのゲイサウナ シンガポールの物価は東南アジアの国々の中で際だって高く、ホテル代も他の都市と比べて高額。そこで節約のためゲイサウナに滞在するのもありだ。 Shogunは24時間営業、Keyboxも朝8時まで営業している。天門とHook Clubは平日は深夜に閉店するが、週末は朝まで営業している。どの店もロッカーは大きく、ダークゾーンにはマットレス敷きの個室がある。もちろんシャワーやトイレもある。 神経質な人には向かないが、低予算の旅行を考えているなら検討する価値はある。
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- シンガポールのゲイ事情
- 近年、大躍進のゲイシーン 厳しい法律で知られるシンガポールだが、男性同士の性交渉についても禁じる法がある。刑法377A条では「公共または私的、同意、斡旋を問わず、男性に対してわいせつな行為を行う、もしくは斡旋により手数料を受け取る行為は最長2年間の拘禁刑に処する」と規定している。 2007年、刑法の大規模な見直しが行われた際、それまで禁じられていた異性間のオーラルセックスとアナルセックスは犯罪から外されたが、377A条は維持された。 しかし、成人男性同士の合意の上での関係については起訴しない旨の発言が政府からあったとされ、それを裏づけるかのように、近年、シンガポールではゲイクラブやハッテン場などのゲイ施設が続々と誕生している。 とくにハッテン場は軒数こそ少ないもののアジアのゲイ先進国を凌駕する規模の施設が出現し、広さもさることながら、設備の充実度に驚かされる(詳しくは「シンガポールのハッテン場」を参照のこと)。 同性愛者の権利が認められた状況には程遠いが、ゲイの生活しやすい社会に少しずつ変化している。 チャイナタウン周辺に集中するゲイスポット シンガポールのゲイスポットはなぜかチャイナタウンに偏って存在している。ゲイバー、クラブ、ハッテン場、マッサージなど、ナイトライフを重視する旅ならチャイナタウン周辺に宿を取ると便利だ。 シンガポールのゲイ シンガポール人の6割以上は中華系アジア人だが、残りの大半を占めるマレー系、インド系の他、移民も数多く暮らしているため多民族国家となっている。日本人だからといって浮くことはまずない。 先進国の例に漏れずジムに通うゲイは多く、スジ筋からマッチョは特に人気が高い。逆に日本や台湾で人気のガチムチや熊系は一部のコミュニティにとどまっている。