シンガポールのゲイ事情
- 2017年9月11日更新
近年、大躍進のゲイシーン
厳しい法律で知られるシンガポールだが、男性同士の性交渉についても禁じる法がある。刑法377A条では「公共または私的、同意、斡旋を問わず、男性に対してわいせつな行為を行う、もしくは斡旋により手数料を受け取る行為は最長2年間の拘禁刑に処する」と規定している。
2007年、刑法の大規模な見直しが行われた際、それまで禁じられていた異性間のオーラルセックスとアナルセックスは犯罪から外されたが、377A条は維持された。
しかし、成人男性同士の合意の上での関係については起訴しない旨の発言が政府からあったとされ、それを裏づけるかのように、近年、シンガポールではゲイクラブやハッテン場などのゲイ施設が続々と誕生している。
とくにハッテン場は軒数こそ少ないもののアジアのゲイ先進国を凌駕する規模の施設が出現し、広さもさることながら、設備の充実度に驚かされる(詳しくは「シンガポールのハッテン場」を参照のこと)。
同性愛者の権利が認められた状況には程遠いが、ゲイの生活しやすい社会に少しずつ変化している。
チャイナタウン周辺に集中するゲイスポット
シンガポールのゲイスポットはなぜかチャイナタウンに偏って存在している。ゲイバー、クラブ、ハッテン場、マッサージなど、ナイトライフを重視する旅ならチャイナタウン周辺に宿を取ると便利だ。
シンガポールのゲイ
シンガポール人の6割以上は中華系アジア人だが、残りの大半を占めるマレー系、インド系の他、移民も数多く暮らしているため多民族国家となっている。日本人だからといって浮くことはまずない。
先進国の例に漏れずジムに通うゲイは多く、スジ筋からマッチョは特に人気が高い。逆に日本や台湾で人気のガチムチや熊系は一部のコミュニティにとどまっている。